【国際交流・産学連携・SDGs】魅力づくりのための大学の取り組み事例(早慶・MARCH編)

【国際交流・産学連携・SDGs】魅力づくりのための大学の取り組み事例(早慶・MARCH編)

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毎年、多くの大学で新しい時代にふさわしい取り組みが行われています。しかし、他大学のホームページなどを閲覧する機会がなく、それらの取り組みについて詳しく知らない方も多くいます。

今回はそんな方に向けて、私立大学が行っている新たな取り組みを、世界的にも知名度の高い早稲田大学と慶應義塾大学、そして明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学のMARCHに絞って紹介、考察していきます。

この記事を通して、激しく動く時代に適応するための新たな取り組みに出会えたら幸いです。

各大学の新たな取り組み

早稲田大学|CAMPUS Asia

CAMPUS Asiaは、文科省補助金事業の、「大学の世界展開力強化事業」の1つです。早稲田大学は、中国の北京大学と韓国の高麗大学校とチームを組んで「多層的紛争解決・社会変革のためのグローバルリーダー共同育成プログラム」を立案し、2016年にCAMPUS Asiaプログラムに参加しました。

CAMPUS Asiaプログラムで行われる学生交流には、

ダブルディグリープログラム:北京大学または高麗大学校との協定で指定されたカリキュラムに沿って履修
副専攻プログラム:北京大学と高麗大学校にそれぞれ1セメスター以上留学する
インテンシブプログラム:北京大学または高麗大学校に1セメスター以上留学する

の3つのプログラムがあり、プログラムを修了した学生にはCAMPUS Asia修了証が授与されます。

詳しくは下記をご覧ください。
早稲田大学「早稲田大学について>大学の取り組み>CAMPUS Asia ENGAGE」

慶應義塾大学|グローバル・エンゲージメント

慶應義塾大学は、「実学の精神」から、現在世界が抱える課題(Global Challenges)の解決に向けて、学問を通じて貢献しています。

課題解決の土台とすべく、

長寿 Longevity:医療政策、医療経済から健康長寿の実現を目指す
安全 Security:持続可能な社会のための社会制度や安全保障に関する研究
創造 Creativity:テクノロジーの開発や文化・芸術の研究

これら3つの研究クラスターを設置しています。
また、産業界との連携や、海外のパートナー大学との協力を通して、よりよい研究を目指しています。

詳しくは下記をご覧ください。
慶應義塾大学「慶應義塾について>グローバル・エンゲージメント」

明治大学|ダイバーシティ&インクルージョン

明治大学は多様な価値観を受容し、共に学び共創する大学を目指し、2018年に「明治大学ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を公表しました。

ダイバーシティ&インクルージョンの実現に向けて、明治大学は

学生相談室:LGBTなどの学生相談
男女共同参画センター:男女共同参画の視点から多様性を実現
レインボーサポートセンター:性の多様性に関する相談対応や啓発イベントの実施
国際教育センター:多文化共生社会の実現に貢献できる人材の育成
障がい学生支援室:修学の機会均等のためのサポート

これら5つの相談室およびセンターを設置しています。

詳しくは下記をご覧ください。
明治大学「明治大学について>明治大学ダイバーシティ&インクルージョンの取り組み」

青山学院大学|次世代ウェルビーイング

青山学院大学は、すべての人々が身体的・精神的・社会的に良好な状態で生活できる社会的枠組みを「次世代ウェルビーイング(Well-Being)」とし、研究しています。

次世代ウェルビーイングの実現に向けて、

健康福祉分野:効果的な健康管理のための情報提供を目的とする
知識教育分野:最適な教材の最適なタイミングでの提供を目的とする
技能研修分野:インストラクタによる効果的なアドバイスの提供を目的とする

これら3つの分野に関する研究を徹底しています。また、これらすべての分野は、対象の生体情報や動きを計測することで構築できる「個別適合モデル」を土台としています。

詳しくは下記をご覧ください。
青山学院大学「研究・産学連携>研究実績>各種事業採択プログラム>次世代ウェルビーイング~個別適合を目指した総合的人間計測・モデル化技術の構築~」

立教大学|グローバル・リベラルアーツ・プログラム

立教大学は創立以来リベラルアーツの理念を礎に、国際人を輩出する教育を進めてきました。この理念をさらに進めるため、2017年4月に、「グローバル・リベラルアーツ・プログラム(GLAP)」が開始されました。

このプログラムは、

英語による授業:世界を視野にリベラルアーツを学ぶ
少人数教育:教員と学生双方向のコミュニケーションで一人ひとりに主体的な行動を促す
1年間の海外留学:英語での会話力向上、国境を越えた人脈の形成
帰国後の専門教育:これまでの学びを経て特に興味を持った領域について深く学ぶ
留学生との寮生活:国際交流寮での生活(任意)によって国際性を育む

これら5つの大きな要素で、真の国際人の育成を徹底しています。また、身近な相談役であるアカデミックアドバイザーが履修や留学先など幅広い相談を受け付け、丁寧なサポートを提供しています。

詳しくは下記をご覧ください。
立教大学「学部学科の一覧>グローバル・リベラルアーツ・プログラム」

中央大学|Chuo Vision 2025

中央大学は、2025年に迎える創立140周年に向けて、2015年に中長期事業計画「Chuo Vision 2025」を策定しました。そして本計画は2021年度に第2期を迎えます。
2015年から2020年にかけて行われた第1期でも、学部の増設、二大キャンパス体制の構築、グローバル化推進やスポーツ振興など、幅広い取り組みを行ってきました。
続く第2期では、「グローバルな視野と実地応用の力を備え、人類の福祉に貢献する人材の育成」をミッションとして掲げ、

・学問分野の多様性確保とその訴求性の明確化
・新型コロナウイルス感染症への対策と大学の機能の維持、強化
・2025年以降を見据えた実施基盤の強化

これら3つの課題に優先的に取り組んでいます。

詳しくは下記をご覧ください。
中央大学「大学紹介>中長期事業計画 Chuo Vision 2025>中長期事業計画 Chuo Vision 2025【第2期】」

法政大学|SDGs+(プラス)プロジェクト

法政大学は、1999年からSDGsへの貢献に向けて、取り組みを続けています。その中で、SDGsに法政大学ならではの貢献をプラスするという意味で、「法政大学SDGs+(プラス)プロジェクト」を開始、「SDGsの行動の10年」と言われている2020年からの10年間に向けて、「法政大学SDGs+プロジェクト2030アジェンダ」を検討、更新しています。

さらに、SDGsに関連する科目や、2019年度から「課題解決型フィールドワーク for SDGs」という正課授業が全学部の学生に向けて開講され、学生のSDGsへの関心も高めています。
SDGs関連科目は、合計454科目存在し、それぞれSDGsの17つあるゴールのどれに関連があるかが記されています。これらの科目を一定数以上履修し、条件を満たすことで、「法政大学SDGs+プログラム修了証」を取得できます。

詳しくは下記をご覧ください。
法政大学「法政大学×SDGs>法政大学とSDGs」

様々な参加型プログラムと予約システム

各大学で未来的思考は強く、ITに取り組む大学もあります。その取り組みにおける選択肢のひとつとして予約システムの導入が挙げられます。学生向けプログラムへの申し込みに予約システムを導入することは、申し込み数を増やすうえで有効な手段になり得ます。今まで窓口で行っていた申し込み手続きをオンライン化することで、大学・学生双方の負担を軽減し、申し込みのハードルを下げられます。
さらに、今まで大学ホームページから申し込みを行っていた場合も、RESERVA予約システムのサブ管理者設定機能や、IPアドレス制限機能などによって、さらなるセキュリティの強化も見込めます。

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まとめ|関連記事

今回は、私立大学が行っている新たな取り組みをご紹介しました。各大学の新たな取り組みを見てみると、ITや医療、グローバルなど現代において動きを増してきた分野に関する取り組みが多く、激しく動く時代の潮流のなかでも各大学が依然として前線に身をおいていることがわかります。
この記事を通して、この時代に適応するうえで参考になる取り組みが見つかれば幸いです。

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