【進むグローバル化に適応するために】国際系大学3校の留学制度を比較|新しい留学の形とは?

【進むグローバル化に適応するために】国際系大学3校の留学制度を比較|新しい留学の形とは?

近年のグローバル化の進行により、日本の教育機関にも国際化の転換期が訪れ、留学制度のさらなる充実を狙う教育機関も増えています。日本で国際化が先進的に進む大学では、学生の海外留学だけでなく、自らが外国人受け入れの受け皿となる教育カリキュラムを充実させていることがわかりました。昨今のコロナ禍では、「オンライン留学」が推奨されるなど、国際化はIT技術を駆使して、多岐にわたる教育環境整備への取り組みが注目されています。

日本の少子高齢化、定員割れの大学入試など、日本の大学機関が直面する課題を解決すべく、今回は国内でも国際化への先進的取り組みが注目される3つの大学をピックアップし、その戦略をまとめました。

早稲田大学・国際教養学部

早稲田大学の国際教養学部は、2004年に設置された、早稲田大学で初めての英語による学位プログラムです。「世界へ羽ばたく地球市民を育てる」をコンセプトに、ほぼすべての講義を英語で行い、国際的人材を数多く輩出しています。

早稲田大学 国際教養学部 ホームページ

2つのStudy Planで母語に応じて適した学習を

国際教養学部のカリキュラムは、主に日本語が母語である学生を対象とした「Study Plan 1」と、主に日本語以外の言語が母語である学生を対象とした「Study Plan 2」に分かれています。

それぞれのStudy Planの定義、カリキュラム内容は以下の表のとおりです。

少人数授業、充実のサポートで留学の準備を万全に

早稲田大学国際教養学部では、学生と教授の割合は、講義科目が60~70:1、演習・ゼミ科目が20:1となっており、学生と教員が双方向のコミュニケーションを取り、活発に会話、質疑応答ができます。

さらにサポートシステムも充実しています。少人数教育をサポートするオフィスアワーはもちろん、専任教員がアカデミックアドバイザーとして学生一人ひとりについているため、様々なことを相談できます。
また、新入生が入学後すぐに環境に適応できるよう、先輩学生が主体となりサポートしています。(SILS Sempai Support System)
これら2つのサポートシステムと少人数授業で、すぐに学部の環境に慣れ、留学の準備を万全にできます。

詳しくは下記をご覧ください。
早稲田大学 国際教養学部「学部について>学部概要・特色」

留学先での単位認定と授業料の相互免除

国際教養学部では

  1. Double Degree Programs (DD):要件を満たせば早稲田大学と留学先大学の学位を取得できるプログラム
  2. Exchange Programs (EX):大学間あるいは箇所間の交換協定に基づき留学するプログラム
  3. Customized Study Programs (CS):留学先大学が早大生向けに定めたカリキュラムに参加するプログラム
  4. SILS Bilateral Study Abroad Programs:SILS(国際教養学部)が独自に相手先大学と協定を結び、学生を派遣するプログラム

の4つの留学プログラムの中から選択し、参加できます。
1~3は全早稲田生が参加できる留学センター経由のプログラムであり、4は国際教養学部生のみが参加できるプログラムです。

留学(海外学習期間)中に履修した単位を、基準に従って早稲田大学の単位数に換算して認定できる単位認定ルールが全プログラムに存在します。さらに、1番のExchange Programsと、4番のSILS Exchange Programsは、留学中の学費が早稲田大学学費のみで、別途プログラム料金を支払う必要がありません。

詳しい留学情報や単位認定プロセス、全プログラムの留学費用などは、下記をご覧ください。
早稲田大学 国際教養学部「在学生の方へ>留学」

国際教養大学

国際教養大学は、1998年に設置された秋田県高等教育推進懇談会を起源とし、2004年に開学した公立大学です。”Be a Global Leader!”をコンセプトに、グローバルな視野とともに、英語をはじめとする外国語の卓越したコミュニケーション能力を育んでいます。

国際教養大学 ホームページ

すべて英語の少人数授業で1年次から留学に備える

国際教養大学では、すべての授業を英語で、そして少人数で開講しています。そして、1年間の留学が必修となっています。

1クラスあたりの平均受講者数は18人で、教員と学生のコミュニケーションの機会を増やし、手厚いサポートの中で、1年次から来たる留学に向けて準備できます。

国際教養大学/Akita International University

高い留学生割合と学内での多文化交流

国際教養大学では、年間200人以上の、200の提携大学などからやってきた留学生が学んでいます。キャンパス内留学生の割合は約25%と非常に高いです。

さらに、学生の約9割は学内の寮で生活しており、大学のカフェテリアでの夕食が友人や留学生とのコミュニケーションタイムとなるため、学内にいながらも多様な人との文化交流が可能です。

キャンパス内留学生の割合や、交換留学生、正規留学生の人数は以下の通りです。

単位互換制度と授業料の相互免除

国際教養大学の留学において、学生は単なる語学留学ではなく、海外で専門科目を学びます。出発前にアドバイザーと相談しながら留学先大学で履修する科目を決定し、そこで取得した単位を卒業に必要な単位として認定します。

さらに、留学中の授業料は一部の大学を除き、国際教養大学に授業料を収めることで免除されます。「留学」という言葉を聞いた時に感じがちな金銭的不安を軽減し、より多くの学生が成長できる環境が整えられています。

国際教養大学での留学の特色について、詳細は下記をご覧ください。
国際教養大学「国際教養学部>1年間の留学が義務」

立命館アジア太平洋大学

立命館アジア太平洋大学は、「自由・平和・ヒューマニティ」「国際相互理解」「アジア太平洋の未来創造」を基本理念として2000年に開学した大分県の私立大学です。世界90カ国・地域(2020年5月1日時点)から集う約2700人の国際学生ともに、グローバルな教育を行っています。

立命館アジア太平洋大学 ホームページ

プレイスメントテストでレベルに合った言語学習

立命館アジア太平洋大学では、入学時に実施されるプレイスメントテストという試験の結果で英語の履修トラックと履修開始レベルが決定されます。履修トラックは英語スタンダードトラックと英語アドバンストラックがあり、レベルに合った言語学習で段階的に成長できます

それぞれの履修トラックと履修開始レベルに対するプレイスメントテストの点数は、以下のとおりです。

多くのニーズに応える幅広い留学プログラム

立命館アジア太平洋大学には非常に多くの留学プログラムがあり、それぞれ目的別にカテゴリ分けされています。
留学のカテゴリは、

・異文化     ・異文化+言語   ・言語     ・言語+キャリア
・キャリア    ・専門分野     ・交換留学   ・共同学位

の8種類あり、幅広い学生のニーズに応える、実りある留学が期待できます。

各カテゴリの留学プログラムおよびその留学先については、下記をご覧ください。
立命館アジア太平洋大学「留学・海外学習>派遣プログラム>実施プログラム一覧」

世界の文化に触れられる学内のイベント

立命館アジア太平洋大学には、その国際学生の多さを生かしたイベントが多数あります。

まず、マルチカルチュラル・キャンプは、国際学生と国内学生(主に新入生)の交流促進を目的とした1泊2日のキャンプです。キャンプを通して、国際交流の第一歩を踏み出せます。
次に、マルチカルチュラル・ウィークは、複数の国・地域の言語や文化を週替わりで紹介するイベントで、毎年、6~7月と12~1月の機関に実施されます。当該国・地域の学生だけでなく様々な国の学生が参加でき、母国への誇りや他国への尊厳の念を育んでいます。

各イベントの詳細については、下記をご覧ください。
立命館アジア太平洋大学「学生生活>課外活動・地域交流」

新しい留学の形

コロナ禍を通して、ニューノーマルの時代を見据えた新しい留学の形が生まれつつあります。それがオンライン留学です。コロナ禍で海外渡航が制限されても、自室からオンラインで言語学習できるという点で、オンライン留学プログラムを実施する大学も増えてきました。言語学習を超えた、異文化や慣習などを体感することは難しいですが、それでも学生の夢を少しでも繋いでいきたいと考える大学が増えてきているのでしょう。
朝日新聞デジタル「海外に行けない…ならばオンライン留学 アプリも活用」

東北大学、明治大学、専修大学などが、オンライン留学プログラムを実施しています。

東北大学は、海外の協定校が提供する質の高いオンライン研修を活用し、「国内留学」という新たな留学のプラットフォーム構築を目指しています。
東北大学 短期オンライン型留学プログラム 特設ページ

明治大学は、新型コロナウイルス感染症の拡大による実際に渡航できない状況での代替手段として、短期留学・中長期留学の両方でオンライン留学プログラムを実施しています。
明治大学「国際連携・留学>海外留学を希望する方へ>オンライン留学」

専修大学は、海外への留学が難しい状況でも外国語および異文化を学ぶ機会を提供するため、オンライン留学プログラムを実施しています。
専修大学「国際交流・留学>海外への留学>オンライン留学プログラム」

留学とRESERVA予約システム

留学の形が多様化していく中で、プログラムへの申し込みに予約システムを導入することは申し込み数を増やすうえで有効な手段になり得ます。今まで窓口で行っていた申し込み手続きをオンライン化することで、大学、学生双方の負担を軽減し、申し込みのハードルを下げられます。
さらにRESERVA予約システムでは、多言語設定機能をご利用いただけるため、海外からの留学生受け入れにも有効です。

RESERVA予約システムのご利用はこちら

まとめ|関連記事

いかがでしたか。今回は、国際系大学の留学制度をご紹介しました。国際系大学の留学制度を見てみると、多様な地域からの留学生による学内での多文化交流や、単位互換制度などが目立っています。留学先の国だけでなく、留学生とのコミュニケーションによってより多くの国・地域の文化に触れられる環境を作っている点がとても魅力的です。
この記事を通して、グローバル化に適応するための新しい留学制度が見つかれば幸いです。

RESERVA Digitalでは、このほかにもRESERVA予約システムに多数実装されている便利な機能の紹介や、RESERVAの活用事例、官公庁・大学向けの記事など、幅広い記事を随時配信しています。

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【さいごに】
当コンテンツに記載されている制度などは2021年5月時点のものです。今後、これらの制度が変更される可能性がございます。

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